Takeアスリート鍼灸院

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おしらせ

●走るフォームは人それぞれ。選手の個性を大事にするということは…●

●走るフォームは人それぞれ。選手の個性を大事にするということは…●

昨日午前中、世界陸上の女子マラソンをライブで見た。
増田明美の予備知識をひけらかす解説と誉め殺し的な解説が私は好まないのとアナウンサーの無駄な絶叫が大嫌いなので、音を極力小さくして映像を食い入るように見た。

日本選手と黒人選手の走力差は歴然としていた中、伊藤舞(31・大塚製薬)が、2時間29分48秒で日本勢最高の7位に入賞し、来年のリオデジャネイロでの自身初となる五輪代表を決めた。
途中何度も集団から遅れながらも、最後まで実に良く粘って7位に入ったのは実に見事だと思う。

画面見ていて感じたのだが、伊藤選手の腕振り、上体がぶれていて実に美しくない。(つまり、初心者みたいで汚い)
力みなく流れるような綺麗なフォームで走る重友、とてもいいテンポでリズム良く走る前田に比べたら、伊藤のフォームは指導者だったら絶対にいじりたくなる、みていてロスの多い実に美しくない腕振りなのだ。

彼女を教えてる河野監督は、伊藤の良い部分、すなわち個性を伸ばす指導をしているんだと思う。
河野監督は言っていた。「伊藤は君原(健二)さんのようだ。伊藤も練習を継続してやりきるタイプ。素質は重友や前田が上かもしれないけど、競技への向き合い方はトップ。派手さはなくても、毎年必ず成長してる」と。
つまり彼女は強い気持ちと強靭な下半身の筋持久力で勝負していくタイプと割り切って指導しているのだろう。
汚い腕振りも個性の一つと考えてあえて修正せずに、終盤の疲労の中、脚の運びをなんとかキープできる筋力を磨く練習をしているのだと思う。