●貴方の年齢は何歳ですか?年齢に応じた効果的な練習をしていますか?●
●貴方の年齢は何歳ですか?年齢に応じた効果的な練習をしていますか?●
「疲労抜きJOG」のスピードと時間は、年齢や、その時の体調によってスピードは全く変って来るものなのです。
今の自分の体調に素直に対話しながら気持ちを込めて丁寧に「疲労抜きJOG」をしていくことが大事なんです。
先日ケアにやってきた58歳のBさん、頑張る練習80キロ、抜く練習160キロ、月間走行240キロ位のメリハリのある練習をしているのに最近疲労が抜けなくて記録が全く伸びなくなったと言って知人から紹介されて当院にやってきた。(Bさんはまだ私の本は読んでないという。)
聞くとBさんは松本翔さんが書いた「(東大式)マラソン最速メソッド」の本をベースに練習をしているという。
松本翔さんのこの本、頑張る練習1、抜く練習2のメリハリ最重視の練習を提示している実に良書。
ただ、抜く練習2で推奨しているスピードがキロ5分半。
このキロ5分半のスピードは、この本を書いた時の松本翔さん年齢が28歳だから、それをベースの尺度として語られた訳なのだ。
58歳のBさんは28歳の松本翔さんが書いた本をそのまま鵜呑みにして、本に書いてあるスピードが抜く練習だと思ってキロ5分半でやっていたというわけだ。
28歳より30年も年長の58歳の普通のランナーが28歳と同じキロ5分半で疲労が抜けるわけがないのである。
ここで必要なのは、本を書いた著者の年齢を自分の年齢に置き換えて、自分なりに分析修正して、自分流にアレンジしていくことが大事。
30歳をベースとして考えてみると、今60歳の私の経験からいうと、疲労抜きJOGのスピードを1年で5秒プラスしていくというか、遅くしていくといい感じなんです。
つまり30歳でキロ5分30秒。40歳でキロ6分20秒。50歳でキロ7分10秒。60歳でキロ8分って感じでいくと、実にいい感じで疲労が抜けてくる感じなんです。
抜く距離でいうと、30歳で1対2。40歳で1対2.5。50歳で1対3。60歳で1対4。って感じでいくと、実にいい感じで疲労が抜けてくる感じなんです。
つまり抜く距離の方も60歳の私は1対4~5の感じなんです。
それだけやらないと加齢の為にもう疲労が抜けなくなってきているんです。
疲労抜きJOGは、その時の体調によってスピードは全く変って来るものです。
体調が良い時は速くなるし、悪い時は遅くなる。
睡眠不足や、飲酒明けの時や、ストレス等でイライラしている時は当然遅くなりますよね。
その体調時に、もし1,000mを全力で走るとして、走れるであろうタイムが一つの目安となります。
1,000mのMAXのスピードの約2倍位より遅いスピードが疲労が抜けて来易いと考えていけばいいでしょう。
つまり、その時の自分の1,000mのMAXが3分30秒であろうと考えるランナーなら、7分より遅いスピードが疲労が抜けてくる目安なんです。
あと…走行距離でいうと、頑張る練習が1、抜く練習が2.仮にトータル240キロとしたら、ハァハァ頑張る80キロがポイント練習、後の160キロはゆっくりと走って疲労を抜きながら地脚を造っていくということになります。
それにかかる時間でいうと頑張る練習が1、抜く練習が4以上ということなるんですが、詳しく書くとこれも年齢によって変わってくるんです。
この「疲労抜きJOG」の年齢における目安、かなりアバウトだな、ホントなのか?信じて大丈夫なのか?と捉える人もいるんですが、ずっと実践しているとかなりのジャストな精度みたいなんですよね。(私の42年間のランニング経験からきています)
逆にこのアバウトさが、堅苦しくなくて肩の力が抜けて妙にリラックス出来て「疲労抜きJOG」&「リハビリJOG」にはとてもいいのかもしれませんね(苦笑)