Takeアスリート鍼灸院

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●「ダニエルズ式トレーニング」に、自分の疲労度合いに応じて「疲労抜きJOG」を的確に入れていき、より効果的な練習をしていくということ●

●「ダニエルズ式トレーニング」に、自分の疲労度合いに応じて「疲労抜きJOG」を的確に入れていき、より効果的な練習をしていくということ●

 直近の11月のフルのタイムが3時間29分で、来年の3月か4月に一気にサブスリー目指して頑張っているBさん(52歳)が、「ダニエルズ式トレーニング」の本を読み、その中で最も大事だとされているEasyペースランニングを主体に練習を続けているのだが、最近とても疲れ気味でいいポイント練習が出来なくなってきたと言って、たまたま誰かのブログで私のことが紹介されていたので、先日私のところに初めてケアにやってきた。(Bさんは、私の本はまだ読んでいないという)

 この「Easyペースランニング」は耐着地衝撃、心肺発達、毛細血管発達等の向上が目的の実にいい練習。

 ダニエルズ式トレーニング」ではこの「Easyペースランニング」での走りが一番遅いので、サブスリー目指している彼は、いつもキロ5位のペースより速いペースで日々練習していたというわけだ。

 まずここからBさんの練習方法の2つの間違いが直ぐにわかる。

まず一つは彼自身が思っている「Easyペースランニング」が約1分も速すぎている点。

二つ目は52歳という年齢を加味して、練習内容を自分なりに修正していない点。

 ダニエルズの本には、この「Easyペースランニング」のペースはフルマラソン3時間のランナーであればキロ448秒~56秒、3時間30分であればキロ531秒~51秒、4時間であればキロ613秒~35秒、5時間ならのキロ731秒~56秒のペースだと書いてある。

 つまり、これは目標ではなく、今の力からのペースで書かれているんです。

 ダニエルズ式トレーニングでは、練習ペースはすべて現時点での実力から決定されるんです。

 ここは絶対に間違わないで欲しいんです。

 だから今の自分の走力が3時間30分の人がサブスリー目指していても、まずはキロ531秒~51秒って感じのスピードで地脚を強化して行かなければ、もうこの時点で負荷過多になって疲労が溜まってきてしまうんです。

 私が思うに、ほとんどのランニング本は30歳位の市民ランナーをターゲットにして書いている感じというか、その方が40歳、50歳のランナーが読んでもそんなに違和感なく読めるので、万人向けを狙っての出版だからそうなってしまうのだろうと思います。

 実は40歳、50歳で走り始めたランナー達は、まだ走歴、走行距離が少ないから、RUNでずっと使ってきて疲労しているという実感がないから、「自分は疲れていないのでまだ若い」っていう間違った解釈をしがちで、30歳の練習をどうしてもやりたがる。

 (逆に40歳、50歳ターゲットの本を書いても、30歳の若い人はまずは読まない。)

 生きているだけで疲れてくるものなんです。

だから20→30→40→50→60と加齢してくると生きているだけで疲れが増加しているのだから、その部分の疲労抜きをしておかないとフレッシュで新鮮な筋肉と気持ちで走ることが出来ないんです。

 「疲労抜きJOG」だって全く同じなんです。

「疲労抜きJOG」のスピードと時間は、年齢や、その時の体調によってスピードは全く変って来るものなのです。

 今の自分の体調に素直に対話しながら気持ちを込めて丁寧に「疲労抜きJOG」をしていくことが大事なんです。

 52歳のBさんは「ダニエルズ式トレーニング」に書かれている目標タイムとやり方を今の自分の走力におきかえてしまい、書かれている重要な箇所をそのまま鵜呑みにして、この本のターゲットゾーンに私は入っていると勝手によかれと解釈して、気持ちだけが先行していて、実は疲れているのに、それを認めず、根性が足りないからだと、無理して意味のないを練習して、疲労をより蓄積してしまったということなんです。

 ともかく大事で必要なのは、本のターゲットゾーンの年齢を自分の年齢に置き換えて、自分なりに分析修正して、自分流にアレンジしていくことがとても大事なんです。

 前に書いたように「Easyペースランニング」は耐着地衝撃、心肺発達、毛細血管発達等の向上が目的の実にいい練習なのだが、その時の自分の体調や走力を的確に分析&把握してやることがとても大事で、これも疲労抜きではなく、軽いポイント練習の一部だと捉えた方がいいと思います。「Easyペースランニング」をやるときも、つまり日頃から丁寧に「疲労抜きJOG」しながら、自分の身体と十分に対話していくことが基本なんだと感じます。

 ですから、「ダニエルズ式トレーニング」でこれから練習をやっていこうと考えているランナーには、自分の疲労度合いに応じて「疲労抜きJOG」を的確に入れていき、より効果的な練習をしていって欲しいと思っています。(Take