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『リディアードのランニング・バイブル』

アーサー リディアードが書いた『リディアードのランニング・バイブル』
この本は22~23年前に買って一度目を通したものの難しく思ってしまい理解できずにそのままにしてしまった本なのである。
いつか読もうとおもっていた本であるが、やっとこさ読み終えた訳である。
"知的にトレーニングに取り組むこと、これが成功への唯一の道"エリート選手のためだけではない、リディアード方式のトレーニング法がきされており、運動生理学から具体的なトレーニングスケジュールまで、基本をふまえて紹介している。
実に内容が深くて濃い。あらためて凄い本だと実感する。

この歳になってやっとこさ長距離の練習内容が理解出来るようになって来た感じ。
(私は学生時代は短距離だったんです…)


一般にいうLSDは、リディアードのいう<トレーニングを始めるための基礎作り>である。
体重を減らし、脂肪代謝能力を活性化する。
本当のトレーニングはこの次の段階から始まる。
まず、有酸素能力を高める。トレーニングでは最高スピードを100とすれば、その70~100%で走る。
1回に続ける時間は長いほど良い。有酸素能力が付いたら次は無酸素能力をつける。
が、無酸素能力をつけるトレーニング走は苦しいためにフォームが乱れがちになる。
これをカバーするためには、筋トレによる筋力の補強が必要だが、筋トレと無酸素運動を兼ねるトレーニングがヒルトレーニングである。
レペティション、ファルトレク、タイムトライアル、レース(あくまでトレーニングの一環として出場)でもよい。
ただし、無酸素トレーニングはやりすぎてはいけない。疲労を抜きながら行わなければ故障の原因になる。

持久力の土台をつくるためには、時間をかけて長い距離を走り込むのですが、LSDではなく、トップランナーでは1K3分15秒という速いペースです。
市民ランナーではATの80%程度くらい、マラソン3時間以内が目標であれば1K5分強程度、のペースで良いかと思います。
ただし、遅すぎても良いが、速すぎてはダメです。

初心者や私のようなレベルのランナーであれば、リディアードの第一段階に入る以前にLSDで、土台の土台を作っておく必要がありそうです。

ヒルトレーニングやドリルは、中々出来そうもないですが、距離や記録にとらわれず「体感」を大切にすること、トレーニングでは競走しないことなど参考になります。

◎ヒルトレーニング
坂を使って、脚筋力を鍛えるトレーニング。様々なドリルで、筋力アップを図る。クロスカントリーで走り込みを行いながら、脚筋力を鍛える方法もある。

◎スピードトレーニング
様々な距離でインターバル等のトレーニングがあるが、全部の距離が5000mになるように分けて行うとよい、とリディアードは言っている。
それ以上の距離だと、スピードが抑えられてしまうので、スピード練習にならなくなってしまうのであろう。

◎最も基本となるのは、有酸素ランニングの範囲での、最も速いペースでの走り込み。
中くらいの速さの持続走。
ちょっと難しくいえば、無酸素性作業閾値(AT)での走り込み。
ただATというのもきちんとはっきりしない値なので、リディアードのいう感覚的な走りがいいそうだ。
つまり、いくら走ってもきついと思わないペース。
最後にペースが落ちないようなペース。
そのようなペースで、できるだけ速いペースで走る。
そのペースを見つける必要がある。