Takeアスリート鍼灸院

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1ヶ月位前から右お尻から足の外側にかけて痛い

2015.07.30

先日J男さんから相談を受けた。

J男さん、1ヶ月位前から右お尻から足の外側にかけて痛いので、先日整形外科に行って診てもらったところ、レントゲンでは腰の骨の間隔が狭くなっているが、CTやMRIでは異常がないとの事で、大腰筋という筋肉と起立筋という筋肉に慢性的な疲れが溜まっている為でしょうと言われたという。
今でもまだかなり痛みがあり、身体を後ろに反らすと痛み、前にかがめると楽になるそうだ。
今度初めて鍼治療を受けてみたいそうで、その前に何かアドバイスがあったら宜しくお願いしますとの事だった。

その相談に対してメールで返答しておいた。

起立筋の張りや大腰筋の緊張による、痛みや坐骨神経痛は鍼で治しやすい症状です。

鍼が効果的、あるいは鍼がメインな治療法である坐骨神経痛について話しますと、主に2種類あり、大腰筋が痙攣して坐骨神経を圧迫しているものと、お尻の梨状筋などが痙攣して坐骨神経を圧迫しているものの2つです。

この坐骨神経は、簡単に言いますと腰椎4,5、仙椎1,2から神経が出ます。
そして骨盤の内側を通って、骨盤の孔から腿の裏側に出てきます。
その間に坐骨神経は、いくつかの筋肉を通りますが、その代表的な筋肉が大腰筋と梨状筋なのです。
これらは筋肉だからレントゲンに映らず、痙攣しているだけなので、どうして坐骨神経痛が起きているか判らない原因不明の坐骨神経痛というわけです。
これら筋肉の中を通過するため、こうした筋肉が痙攣して硬くなると、筋肉内の血管や神経は圧迫されて、血流がわるくなったり痛みが出たりするのです。
こうした症状には、大腰筋や梨状筋などへ刺鍼して痙攣を緩めると効果があるというわけです。

更に詳しく説明しますと、

その大腰筋刺鍼によって治る坐骨神経痛の症状とは
①足の一部ではなく、足全体が痛む。
②夜間や明け方に痛みがひどく、痛みで目が覚めることがある。
③身体をエビのように丸めると楽だ。
④長時間も椅子に腰掛けたり座っていると、立ち上がりにくい。
⑤レントゲンでは腰の骨の間隔が狭くなっているが、CTやMRIでは異常がない。
の⑤つで、つまり痛みがあるのに、骨には異常が見られない坐骨神経痛なのです。

こうした症状の現れる原因は
①大腰筋は、椎体から出る一本の神経だけ圧迫しているのではなく、腰椎の上から大腿骨前上部についているため、その間を通る神経全てを圧迫するから足全体が痛む。
②夜間になると心臓の拍動がゆっくりとなり、内臓以外には、例えば筋肉には血が流れにくくなる。
とくに収縮した筋肉は、血管が圧迫されているので血が流れず、酸素不足になって引きつりが激しくなるため、神経圧迫が強まるから痛みが激しくなる。
③大腰筋は、腰椎の上から大腿骨前上部に着いているため、それが痙攣すると縮むので、大腿前面がが背骨に引っ張られ、前屈みの姿勢が自然となる。
④腰掛けたり座ったりなどは、大腰筋が収縮した姿勢だから楽で、立ち上がると縮んだ大腰筋が延ばされるため、立ち上がりにくい。
⑤筋肉が縮んでいるだけだから、大腰筋が硬くなっているだけで見た目は同じで、これは肩が凝っているのを見て判らないのと同じことである。

以上のような症状があれば、大腰筋が坐骨神経を挟み込むために起きた痛みなので、大腰筋刺鍼すれば痛みが軽減してくるという訳です。

故障して走るなって言われても走りたいですよね…

2015.07.30

ランナーには,怪我,故障はつきもの。
ちょっと痛いとか,違和感があるなんて当たり前。
逆にそこまでやらないとというか、追い込まないと強くなれないし…。

整形外科に行くと、『しばらく安静』とか『痛みが消えるまでは,走るのは止めましょう』と言われるのがオチですよね。

でも、そんな事言われたって、走りたいですよね。
走らないとイライラするというか,ストレス溜まってきますよね。
我慢して絶対に走らないと決めた事は守る、そんな強い忍耐力無いですよね。

だったら走って治しましょう。

人間の身体はそんなにヤワではありませんし、少し位痛くてもたいしたことないというか、大丈夫。人間の自然治癒力って思っている以上に凄いんです。

リハビリ・ランの基本ベースは、キロ7~8分のJOGです。
これで痛みが強くなるようでしたら,歩くより少し早いくらいのキロ9分のJOGです。
これでも痛いのならゆっくりと歩きましょう。
いくらなんでも激痛が出ているのなら余程の変態で無い限りは歩いたり走ったりはしないものですよね。
人間なんてそんなものです。
本能的に大丈夫そうだからやるんです。
痛くなったら、スピードを落とし、大丈夫だったら,スピードを上げてみる。
2歩進んで1歩下がりながら,コツコツと焦らずに治していく。
故障・怪我からの復帰ってそんなものだと思います。

また、整体やカイロプラクティックに行くと、左右の脚のバランスというか,長さをチェックされ、『●○さん、左右2cmくらいズレていますから、これを矯正しないともっと痛みが出てきますよ』とかなんとか言われて脅かされ、高い金をかけて通ってみるものの,結局変化無しというか、改善せず…,なんてこと多々ありますよね。

私は多くの人の身体を見てきていますが、殆どの人は脚の長さは1~2㎝は左右ズレが生じているのが現状。
だからそんな事いわれて脅かされてもみんなそうだからと思って聞き流した方が良いと思います。
人間,利き脚,利き手というものがあって、左右どうしてもどちらかを多く使っている。
私なんか仕事でマッサージしてるから、右手を多く使うので、右の背中は左の倍は張っているというか、いつも凝っているのが現状。
凝っているので右の骨盤が引っ張られ,右足が2㎝は上に上がっているのを知っている。
だからほとんどの痛みは右に出て来る。
でも、これも個性だと思うようにしているし、利き手なんだから仕方が無いと思っている。
また右利きのゴルファーやテニスプレーヤーなんかは左を固めてスイングするので、左の背中が張っているのが常だ。

だから、細かい事には余り悩まずに、『これも私の個性』と思うようにして、怪我,故障と上手く付き合いながら大好きなランニングを続けて欲しいと思っている。

ふくはらぎに鍼入中

2015.02.12

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