Takeアスリート鍼灸院

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●●『病は気から…』●●

2015.07.30

●●『病は気から…』●●

心理的要因がぜん息発作と関連することを示す好例として、バラの花粉で喘息発作を起こす婦人に造花のバラを見せたところ発作が誘発されたという有名な報告がある。

19世紀アメリカの内科医マッケンジーの症例として「造花のばらを使ったいわゆる『バラ花粉症』の発病」の逸話だ。

どんな症例かというと、ある女性が15年間5~9月の激しいアレルギー性鼻炎と夏の終わり頃に起きる喘息発作に悩まされていた。

色々な刺激(恐怖や過労、興奮、夜風にあたるなど)が発作の引き金になって発作が起こった。

特に干し草やバラの臭いに敏感だったそうだ。

この患者に治療が良くなりかけた時に、内科医マッケンジーは本物とそっくりの造花のバラを幕の後ろから出して、手に持って彼女の前に腰かけた。

すると5分もしないうちに彼女は完全な鼻アレルギーを起こしたそうだ。

『実はこのバラは造花なんです』というと、彼女はひどく驚いて、自分で確かめ、激しいくしゃみをしながら帰っていったそうだ。

2~3日してまた来院した時に今度は本物のバラの花を出し、匂いをかぎ、花粉を吸い込んでもらったが、症状はでなかったそうだ。

この症例は、病に心理的要因が関与していることを如実に示している。

一般に喜び、悲しみ、怒り、不安などの感情が高ぶると呼吸が速くなって、過換気発作を起こしたり、気道の狭窄を起こすことがある。

ストレスが続くと自律神経やホルモンのバランスが崩れて身体にさまざまな影響が出るが、気管支の収縮は緊張に傾く。

心理的・社会的ストレスの中では、愛情欲求が満たされない時、自分では対処・解決できない問題に直面した時、生活リズムを崩されるような時、ゆとりのない生活を強いられた時などに生じる情動は、喘息の発症に関係すると言われている。

喘息の増悪は、また発作が起きるのではないかという予期不安、社会から落伍してしまうのではないかという不安、もう治らないのではないか悲観による抑うつ、周囲の無理解に対する不満、怒りが原因になっていることもあるそうだ。

病がこうした心理的ストレスが関係して発病している事は考えている以上に多々あるものなのである。

実際、精神というか気持ちが肉体つまり身体を支配していると感じる事が多々ある。

出来ると思ったら、出来るし、やれると思ったらやれる。

逆に出来ないと思ったら出来ないし、やれないと思ったらやれない。
これって人生において全ていえる感じ。(ランニングでも同じ事が言える)

つまり気持ちが肉体を引っ張っているというか、コントロールしている感じ…。

だからやっぱり『病は気から…』ってことなんだろう。

タナ障害

2015.07.30

知人がちょっと太り気味の初心者ランナー『タナ障害』となり走るのに支障がでてきて困っていると相談を受けた。

以下メールで返信しておいた。
     ↓
ちょっと太り気味の初心者ランナーなので、きっとまだ走れる脚が出来てないのでしょう。

大腿四頭筋(モモの前の筋肉)に疲れが溜まっていて余裕が無くなり膝の靭帯を引っ張り始めている感じで、これって良くあります。

ちなみにタナとは膝蓋骨(お皿)と大腿骨の間に介在する滑膜ヒダのことをいい、見かけ上、棚に似ている事からタナと呼ばれているんです。
タナ障害の場合、通常膝蓋骨内上方の圧痛がでてきます。

個々の症状としては
①曲げ伸ばしする時に引っかかる感じがする。
②コリッと音がする
③違和感がある
④常に膝まわりが重苦しい
⑤押すと痛い
⑥運動すると痛い等があります。

ケアの方法としては、大腿四頭筋(モモの前の筋肉)が硬くなって固まっている事が多々あるので、太腿内側のストレッチが一番大切です。

痛みがなくなったあとは、スクワット等の筋力強化運動に加え、テーピングや再発予防専用のサポーターの着用を心掛ける必要があります。

痛い時は、その箇所はアイシングし、上部の大腿四頭筋は暖めて血行をよくしていけば、治りが早くなります。

ちなみに鍼と超音波がかなり効きます

シンスプリント治療

2015.07.30

先日、一昨日からすねの部分が痛みだして困っているというランナーからメールでの問い合わせがきた。

それに対する私の返答メールがこれだ。

シンスプリントって程度の差で治療が全く代わってきます。
だから触ってみない事にはいい加減な事は言えません。

でも鍼と超音波とマッサージのトリプルケアで痛みを軽減していくことは出来るとは思うのですが…。

一昨日から痛み出したという事は、慢性的に疲れが溜まっていたのがついに爆発して発症したって感じですね。
シンスプリントはすねに筋肉が付着している部分が、繰り返し使われることによって骨膜に炎症を起こしたものです。
運動時に軽い痛みがある程度の症状ならば、運動前の入念なストレッチと十分なウォーミングアップ、運動の合間および運動後のストレッチとアイシングを行うことで、徐々に症状は軽減されていくでしょう。

押した時の痛みが激しい、運動時の痛みが大きいという場合には、簡単に改善しない症状なので、下腿部に負担のかかる運動は禁止し、炎症をいち早く取り除かなければなりません。

予防にはアキレス腱およびヒラメ筋、腓腹筋のストレッチが効果的です。
足の親指の曲げ伸ばしや、膝まわりのストレッチも時間をかけて入念に行ってください。
シンスプリントが疲労骨折につながるという説もありますので、無理をせず治療に専念する心の切り替えも重要となってきます。

ウツ病の治療

2015.07.30

F男さんから鬱病の相談メールを受け取った。
それに対して返答メールを送った。

F男さん,メール受け取りました。
うつ病でお悩みとのこと、さぞ大変だろうとお察しします。

当院にもうつ病の治療でこられた方が何人かいました。正直申し上げますと、とても良く改善された方もいますし,余り効果が無かった方もいます。

ただ私は介護福祉士として心療内科に勤めていた事もありますので,普通の鍼灸師よりもうつ病のケアは判る方だと思いますが…。

うつ病は自律神経失調症の一種と言えますが、そもそも自律神経の働きをコントロールしている中枢は脳の視床下部という所です。

ここは同時にホルモン分泌の中枢という役目もあるため、自律神経のバランスが崩れるとホルモン分泌にも影響がでてきます。
(ホルモンバランスの乱れは、のぼせ・ほてり・冷感・急な発汗などの自律神経系の 体温調節障害につながります。)
その結果現れる、様々な体調不良には、ひとつひとつの症状を追うよりも、全身調整によって機能を回復させてあげる事が必要です。

治療は体をリラックスさせ、気分の切り替えができるようにすることを目標に行います。

過度の緊張がとれていけば、体もリラックスし、体がリラックスできれば、気持ちも楽になりますし、鍼、灸などにより、割と効果的な治療が出来ます。

F男さんは後頭部,頚部,肩背中部が異常に張っていると思われますので,そこ中心に治療をしていきます。 簡単に言うと,頭に綺麗な血液がまわっていく様にする治療,いい方を変えれば、 うつ病のかたは,頭に血液が廻りにくくなっていて,頭が酸欠状態で,余裕が無く、 魚でいったら、池が澱んでいてアップアップしている感じでしょうか。

経験上うつ病のばあい、いかにストレスを抜いてあげるかに尽きると思っています。

ところで,F男さんのうつ病ですが、今現在,悩み,ストレスはありませんか?

家庭,仕事,恋愛など,根本のストレス源から逃げずに,または上手くかわしていくようにしなければ、なかなか改善していかないものです。

腰痛の原因は、だいたい3種類ある

2015.07.30

●腰痛の原因は、だいたい3種類ある。

一番多いものは、骨の老化や変性が原因でおこるタイプだ。

背骨の老化・骨粗鬆症で、背骨がつぶれて背骨から出ている神経を圧迫して腰に痛みが起こる。
背骨の間にある椎間板が変形する椎間板ヘルニアでも腰痛が起こる。

二番目は、外傷だ。

その中でも一番多いのが腰の捻挫。
これは急性腰痛症と呼ばれていて、いわゆる「ぎっくり腰」だ。
腰の筋肉や靱帯の一部が障害された状態で、その部分に出血やむくみが起こって神経を圧迫し、痛みが起こる。

三番目の原因は内蔵疾患だ。

尿管結石、膵炎、悪性腫瘍の転移、胃・十二指腸潰瘍、解離性大動脈瘤などがある。
内蔵疾患による腰痛は、生命の危険が伴う様な疾患も多く注意が必要だ。

運動の後から悪くなったり、重い物をかかえたなどの原因やきっかけがはっきりしている場合は、しばらく様子をみて痛みがおさまらなければ医療機関を受診しても遅くはないだろう。

原因がはっきりわからず、腰以外の痛みがあったり、呼吸とともに痛んだり、脈を打つように痛む・安静時にも痛むなどの症状があるときは、早めに医療機関を受診したほうがよいだろう。