Takeアスリート鍼灸院

ご予約はお電話またはフォームから TEL03-3630-7868

ご予約フォーム

鍼灸(治療)&コンディショニングのページ

『橋本病』とは…。

2015.09.10

橋本病」っていうのがあります。甲状腺の病気では機能の亢進症と低下症がありますが、認識として有名なのがバセドー病です。こちらは機能亢進なので身体が普通以上にギアトップで生活しているようなもので、1日が24時間なのに例えれば36時間分を凝縮して生きているような感じで疲れてしまう。ところが逆の低下症も結局は疲れ体質1日が24時間で構成されているのに16時間分のエネルギーチャージしか出来なくてやっぱりモーレツに疲労してしまう感じでしょうか。

橋本病の症状は多種多様で、ほぼ全てに当てはまる人やあまり症状が出ない人など、様々です。

まず甲状腺が腫れる(バセドウ病と違い硬く腫れる)、のどが詰まったような違和感など。そして甲状腺のホルモンが作り出されなくなり、新陳代謝が下がるため、

●むくみが出る●強い疲労感●寒い●体重が増える●皮膚がカサカサになる
●汗が出ない●階段を上ると息切れがする●眠い●何もする気が起きない
●髪が抜ける●前のように運動できない●食欲がなくなる●便秘になる●貧血
●女性は生理のときの出血が増えたり不順になる

など。全体的な印象としては体がとてもしんどい状態にあるということでしょうか。

「とにかく疲れる、しんどい」また、コレステロール値が上がるためその治療を受けている人の中には、橋本病の人が結構診断されずにいるという話もあります。

脊柱管狭窄症が鍼で治りますかとメールで質問を受けた

2015.09.10

脊柱管狭窄症が鍼で治りますかとメールで質問を受けた。
 
それに対して直ぐにメールで返信しておいた。

背骨には神経の通り道である脊柱管と呼ばれる空間があります。
長い年月、背骨は体を支え続けたため、脊柱管がだんだん変形し狭くなってきます。
脊柱管が狭くなると、そのなかを走っている神経が圧迫されて、坐骨神経痛のような下肢の痛みやしびれ、力が抜けるような麻痺が発生します。
また時には残尿感、便秘などの症状が現れることもあります。坐骨神経痛様の症状は、安静時には全く症状が無く、歩き出すと痛みやしびれがでて歩くことができなくなり、一休みすると楽になるということを繰りかえします。
これを「間欠跛行」呼びます。

鍼灸治療で、直接背骨の内部に鍼をアプローチさせるのは物理的に不可能です。
ですから残念ながら鍼灸では痛みがましになる程度で、治ることはないでしょう。

脊柱管狭窄症は脊髄をつつむ骨のトンネルが物理的に狭くなっていく病気だからです。

もちろん、薬でも治りません。
物理的に脊柱管を広げるには手術しかありません。

しかし、症状にもよりますが、この手の症状は投薬や物療を含めた保存療法が一般的で、どこの整形外科医もすぐには手術はしません。
(膀胱や直腸などに障害がおよび排便、排尿障害がある場合は手術した方がよいです)

しかし、脊柱管狭窄症の代表的症状であるしびれや麻痺の原因を、「狭窄」にだけにとらわれずに、むしろ神経圧迫後の血流障害が背景にあると捉えるようにし、つまり、神経はただ通り道が狭くなるだけではあまり神経症状が現れず、神経を栄養している血液の流れが阻害されて、初めて神経伝達に異常が現れるということを考えると、その血流を鍼灸刺激で良くすることを治療の目的にすることで、より症状が改善していくことは確かです。

鍼灸治療では痛みやシビレの軽快に役立ち、飛躍的に日常生活の質が向上する方もいらっしゃいます。
もし鍼灸治療を行うならば、現在行っている治療にプラスして行ったほうがよろしいと思います。

シーズンに向けてのランナーへの一言アドバイス 

2015.09.10

頑張りすぎて疲労が抜けないのに、気持ちでそれをカバーしようとオーバートレーニングに陥っている真面目なランナーが多々見受けられます。でも根性やヤル気だけでは疲労は絶対に抜けません。余計なことをやらないで我慢する事がとても大事なんです。
練習というか、取り組みは「腹八分目の感覚」がとても大事だと思います。無理して疲労を貯め込んだり、暑いのに、寒いのに、苦しいのに、実に痛いのによく頑張ったなぁと、その瞬間の自己満足を得る為に練習してはいけません。
練習は目標というターゲットに対して「点」ではなく、「線」でとらえていくものなのです。
行っている練習内容が何の為の練習かという事を自覚して取り組まなければ、効果が薄いですし、今現在の自分の身体&環境と対話して、その時の練習内容を決めていくことが大事だということなんです。
練習はいつもフレッシュな状態でやる事によって、実力のステップアップが可能なんです。

足の甲に痛みで当院にやってくるランナーが多々いる

2015.09.10

足の甲に痛みで当院にやってくるランナーが多々いる。
疲労骨折しているのではないかと心配してくる人が多いが、ほとんど全ての人が中足骨の腱の炎症からの痛みという場合が多い(疲労骨折の場合は痛くて足がつけなくなる場合が多いので、歩ける程度の痛みなら腱の炎症からの痛みと解釈していいでしょう)
中足骨の腱の痛み、私も何度か経験があるのだが、中足骨周辺の腱の部分って、血行がとても悪いので、ちょっとした腱の炎症でも、なかなか違和感が取れない。
スピード練習で蹴り足を強く使うようになると、どうしても中足骨付近の腱にストレスがかかり、痛みが増大するというメカニズムだ。
ではどうしたらいいかというと、痛みがある今は痛みが出ないような、足を置くような、けっして蹴らないゆっくりJOGを励行していけば、何もしないよりも、血液が廻り、痛めた箇所を修復してくれると思っていいだろう。
今は傷が癒えるまで、普段ないがしろにしがちな詰まらない補強運動&ストレッチがしっかりと出来る大きなチャンス到来と思って、痛みが消えるまでは、補強運動&ストレッチをコツコツ励行していくことが必要ということだ。

アキレス腱炎→捻挫の治療

2015.07.31

B男さんが冬のマラソン大会でアキレス腱炎を無理してスタートして5キロでリタイヤ。捻挫までしてしまったそうだ。

そこで対策です。

B男さん,今は患部ズキンズキンしてますか?患部、ほてっていますか?
ほてっているなら冷やして下さい。なるべく冷たい方が良いです。
ともかくガンガン冷やしましょう。(湿布もこまめに取り替えてください)
ともかく今は患部を安静にして2~3日間のRICE《Rest(安静)、Ice(氷冷)、Compression(圧迫)、Elevation(高挙)》の処置を行ないましょう。
で、その後は損傷した筋繊維の回復を促すために温熱療法(つまり温める)を行い、早期よりストレッチングや筋力強化訓練をしましょう。

文面から推測すると、B男さんの場合はたぶん、ランニングの慢性疲労によりダメージを受け、アキレス腱周辺の筋・腱組織が、筋性防御といってこれ以上悪くならない様にと固まってしまい、今はまだ部分的に固まっている箇所があリ、冬のマラソンの冷えによって捻挫を併発した感じですよね。
この筋性防御がある状態だと血行がとても悪いので治りがとても悪いということなので、この筋性防御を鍼と超音波でぶち壊して血行を良くする治療は実に効果的です。

つまり、今のB男さんのアキレス腱周辺の痛みは筋性防御と血行改善とがせめぎあっている状態なんです。

血行が勝つと一時的に痛みが出てきて悪化したのではないかととても心配しますが、
これが2歩進んで1歩下がりながら,コツコツと焦らずに治していく ということなんです。
と言う訳で、大丈夫,治りますよ。

で、これからのB男さんのリハビリ・ランの基本ベースは、キロ7~8分のJOGです。
これで痛みが強くなるようでしたら,歩くより少し早いくらいのキロ8~9分のJOGです。
これでも痛いのならゆっくりと歩きましょう。
いくらなんでも激痛が出ているのなら余程の人で無い限りは歩いたり走ったりはしないものですよね。
人間なんてそんなものです。
本能的に大丈夫そうだからやるんです。

痛くなったら、スピードを落とし、大丈夫だったら,スピードを上げてみる。
2歩進んで1歩下がりながら,コツコツと焦らずに治していく。
故障・怪我からの復帰ってそんなものだと思います。

尚今ですが,走ったり歩いたりした後,痛みが出るようでしたら,まずは冷やしましょう。

で、熱りがとれたら今度は温める。
冷→温を繰り返していけば,治りが早くなります。
バロメーターとしてはお風呂に入ってズキンズキンする様なら冷やしまくる。
そうでなかったら,少し冷やしてから後は温めると良いと思います。

お風呂とストレッチとセルフ・マッサージも練習の内です。
どうかこれもコツコツと頑張って実践して下さい。
必ず効果が出てくることでしょう。