ある登山家の話 先日、ある登山家がこんな話をしていたのを聞き、思わず膝を打った。 「たとえば2~3日天気が良かったら、その後は、警戒しなければならない。ずっと良いということは絶対にないんです。地球の法則なんでしょうね。それはもっと長いスパンでも言えることなんです。冬にものすごく天気が安定していた年は、夏に荒れる。そうやって自然は常にバランスを取ろうとするものなんです」 良い成績を残し続けるということは、そもそも、その地球的バランスに抗う行為でもあるわけだ。そう簡単であるはずがない。