腰痛の原因は、だいたい3種類ある
●腰痛の原因は、だいたい3種類ある。
一番多いものは、骨の老化や変性が原因でおこるタイプだ。
背骨の老化・骨粗鬆症で、背骨がつぶれて背骨から出ている神経を圧迫して腰に痛みが起こる。
背骨の間にある椎間板が変形する椎間板ヘルニアでも腰痛が起こる。
二番目は、外傷だ。
その中でも一番多いのが腰の捻挫。
これは急性腰痛症と呼ばれていて、いわゆる「ぎっくり腰」だ。
腰の筋肉や靱帯の一部が障害された状態で、その部分に出血やむくみが起こって神経を圧迫し、痛みが起こる。
三番目の原因は内蔵疾患だ。
尿管結石、膵炎、悪性腫瘍の転移、胃・十二指腸潰瘍、解離性大動脈瘤などがある。
内蔵疾患による腰痛は、生命の危険が伴う様な疾患も多く注意が必要だ。
運動の後から悪くなったり、重い物をかかえたなどの原因やきっかけがはっきりしている場合は、しばらく様子をみて痛みがおさまらなければ医療機関を受診しても遅くはないだろう。
原因がはっきりわからず、腰以外の痛みがあったり、呼吸とともに痛んだり、脈を打つように痛む・安静時にも痛むなどの症状があるときは、早めに医療機関を受診したほうがよいだろう。